片岡健工務店代表の片岡のインタビュー記事です。
- ――(インタビュアー)本日はよろしくお願いします。
- (代表・片岡)こちらこそどうぞよろしくお願いします。
- ――さっそくですが、片岡社長の施工に対する理念をお聞かせいただけますか?
- はい、やはり家に対してこだわる、ということが一番ですね。
- ――そのこだわりとはどのようなものですか?
- 家に対して「愛情」を持つということです。ただつくればいいということとは違います。
- ――なるほど。あとはやはり図面通りに施工をするといったことでしょうか?
- それはもちろん。図面通りに仕上げるのは当たり前で、大前提だと思っています。施主様の大切な家をつくる職人として、それは必ず身に付けていなくてはいけない技術だと思っています。
- こだわりとしてもう一つ欠かせないのは、定期点検ですね。私たちは家を建てて終わりだとは考えていません。建てた家を愛情持って見守ること、それが大切だと考えています。建てた後の変化を見ないと、後々何か問題があったときに気付くことができませんからね。
- 問題があったときに実際に困ってしまうのは施主様です。うちの施工で問題が起きて、施主様にご迷惑をおかけすることだけは絶対に避けたいんですよ。
- ――建てた後のメンテナンスも大切なんですね。
- その通りです。それもしっかりと愛情を持ってメンテナンスすることが重要です。そうしないと見つけられる問題も見つけられませんからね。点検の際にもこだわりを忘れません。
- ――そこまでのこだわりをお持ちになったきっかけとは?
- そうですね。35年間ほど勤めた会社の先代から受けた影響が強いと思います。今の私の考えは先代にたたき込まれたものですから。「建築ってのはこういうものだ」という基本的な考え方を始め、たくさんのことを教わりました。
- ――その基本的な考え方を詳しく教えていただけますか?
- 先代は「大工はものをつくっていればいいってもんじゃない」とよく言っていました。施主様への接し方や思いやりなど、そういう心がけを何より大切にすべきだ、と。「一生に一度の建物をつくっている、その自覚がなければ本物の大工ではない」と常に聞かされていましたね。
- その先代は常に自ら現場を回っていました。それぞれの現場に必ず顔を出す、施主様にも建物にも情熱を持った方でした。私はこの姿勢こそが「建築」だと思っています。だから私もその信念に共感し、そういう人間でありたいと思っているんです。
- ただその会社の中でいろいろと制限が出てきまして。先代の理念のもと、のびのびときちんとした施工をしたいと思ったんです。それで独立を決意しました。
- ――制限とはどのようなものだったのでしょうか?
- そうですね。たとえば同じ500円のコップを2個つくるとして、15日でつくっても30日でつくっても500円でしか売れませんよね? 建築もそういうものなんです。つまり、どんなことでも予算内でやらなくてはいけませんから、施工日数がかかればかかるほど、施工作業で得られるお金自体は目減りしてしまうわけです。
- 当たり前のことですが、家族がいればおまんまを食べさせなくちゃいけません。すると自然と「早く建てよう」となってしまう。しかし、工期を無理に縮めると問題も起きやすい。かといって時間をかけるだけがいいというわけでもない。大切なのはバランスなんです。
- 全体の予算を考えて、その予算の中でつくる。それに対して、たとえば施工日数がかかるのなら別のもので埋め合わせる……そういった「許容範囲」というものが拡げられればと思い、独立をしたんです。
- ――それでは、片岡社長にとって建築とはどのようなものかお聞かせいただけますか?
- まあ、いろいろやってますから(笑)。建築は一筋縄ではいきません。どれもが試行錯誤の連続ですけど、だからこそ楽しい仕事なんです。たとえば長持ちする建物をつくるには、やはりある程度のお金がかかってしまいますし、予算制限などさまざまな条件の中でいろいろ考えなくてはいけません。「材料に何を使うか」「どのように組み上げるか」など、その都度工夫を凝らして作業をしています。
- 「限られた予算の中で一番よいものをつくる」ということだけは常に頭に入れていますね。施主様の喜ばれるお顔を見るのが、私たちの何よりの喜びなんです。
- ――なるほど。これからもどのような建物に出会えるのか、とても楽しみですね。本日は貴重なお話をいただき、どうもありがとうございました。最後にこのホームページをご覧になったみなさんに、動画で一言お願いします。
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